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2009年7月29日

ボサノヴァの誕生

1950年代中期、リオ・デ・ジャネイロに在住していた若手ミュージシャンたちによって創始された。

ボサノヴァ誕生の中心となった人物として、作編曲家のアントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)、歌手でギタ

リストでもあったジョアン・ジルベルト、ブラジル政府の外交官にしてジャーナリストも兼ねた異色の詩人ヴィニシウス・

ヂ・モライスらが挙げられる。

ボサノヴァの誕生には、ジョアンは幾日もバスルームに閉じこもってギターを鳴らす試行錯誤の末、それまでにないスタイ

ルのギター奏法を編み出すことに成功したという逸話が残っているが、その際、変奏的なジャズや抑制された曲調のサンバ

であるサンバ・カンサゥン(1950年前後に発展した)、バイーア州周辺で発展したバチーダというギター奏法の影響は無視で

きない。彼を中心とするミュージシャンらの間で、1956年から1957年頃、ボサノヴァの原型が形作られ、発展したものと見

られている。

1958年、モライスが作詞、ジョビンが作曲した「Chega de Saudade(想いあふれて)」が、大歌手であるエリゼッチ・カル

ドーゾによってレコーディングされ、その際ジョアン・ジルベルトがバックのギター演奏で最初のボサノヴァレコードとし

て発表された。翌年にはジョアンのアルバムにもレコーディングされ発売された。喜怒哀楽もあらわに、ドラマティックに

歌われるのが常であったブラジル音楽の系譜において、つぶやくように歌われるこの新しいスタイルは当初、違和感をもっ

て迎えられたが、抑制されたメロディーと洗練された詞は、従来のブラジル音楽に飽き足らなかった若者たちの心をとらえ

、やがて広く受け入れられた。なお、このレコーディングの際、新人のジョアンがすでに大歌手だったエリゼッチの歌唱に

何度もダメ出しして注文をつけたというエピソードが残っている。

「ボサノヴァ」(「新しいタイプの才能」)という言葉が確認されるのは、ジョビンとニュウトン・メンドンサが共作した

ヒット曲"Desafinado"(ヂサフィナード、訳:調子っぱずれ、1958年)の詞の一節で、ほどなくしてこれらの音楽を総称

する言葉となった。"Desafinado"という題名自体、ボサノヴァにおける強いアマチュアリズムの影響を思わせるものであ

る。実際、多くのボサノヴァ作曲者たちは、ギターを抱えて自作の歌を弾き語った。本来歌い手ではない彼らのささやくよ

うな歌唱は、ラテン音楽において優位を占めていた、大きな声量による朗々たる歌唱とはかけ離れたものであったが、ボサ

ノヴァにはむしろ非常に合った歌唱法であった。彼らは歌い方の面でもまた、一つの新しい在り方を示したのである。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

独特のリズムが癒されますよね。とてもいいです。

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